ETHIOPIA Yirgacheffe "Idido"
産地 エチオピア、イルガチェフェ・イディド地区
品種 Krumee、Walisho、在来種
標高 2,150-2,300m
精製 Washed
取次 海の向こうコーヒー
焙煎 High Roast(浅煎り)
規格 G1、15up
古くから最高級水洗式アラビカの産地として知られていたイルガチェフェでしたが、2000年以降は従来のトップグレードの格上となるGR1が生産されることで、近年のスペシャルティコーヒーの市場で、改めて不動の存在感を確かにしました。ここ数年は、イルガチェフェの中でも、特に高品質で特徴的なコーヒーを産する特定地区の名前が知られるようになっていきました。
イディドはエチオピア南部にあるゲデオゾーン、ウォレダ・イルガチェフェから東へ進んだ場所にあります。イルガチェフェコーヒー生産者連合という大きな組織の中の一つがイディドとなります。約300世帯の小農家さんがコーヒーの他にバナナ、野菜、果樹といったものを栽培しており、コーヒーは森林栽培に近い形で生産されています。
イルガチェフェの中でもかなり厳しい品質基準を設けてチェリーを厳選しています。果肉除去されたコーヒーは、24~36時間発酵させ一度水洗いをします。その後、重量が重いもののみを選別し、12〜24時間水につけ発酵を行います。その後、パーチメントをアフリカンベッドで10~15日間乾燥させます。乾燥中は欠点豆を取り除いて均一に乾燥できるように攪拌も行うことで、素晴らしいアピアランスのコーヒーに仕上げています。
イディド地区も属しているイルガチェフェコーヒー生産者組合連合 (YCFCU)は2002年に設立され現在23の生産者組合、30万世帯の農家が属しています。小農家が多いイルガチェフェのコーヒー栽培面積は6万ヘクタール。バナナや陸稲といった作物をコーヒーと一緒に栽培しています。基本的に小農家は家畜や野菜の残渣を使用し、堆肥として使用しています。生産者組合連合の活動は生産者の生活向上をモットーに行っており、自分たちで決めた品質基準に則り、通常のECXでの取引価格よりもプレミアム価格を各生産者へ支払っています。
ボディ感は力強く、レモンのような爽やかなフレーバーが口いっぱいに広がります。アフターも長く、ほのかにライチを思わせる甘い香りと共にゆっくりと消えていきます。特に水出しで仕上げたアイスコーヒーはレモンキャンディを舐めているかのような印象です。
「コーヒーの状態」で"水出し"を選ばれた場合、50gの水出し専用パックを2つ入れてご用意します。(写真参考)
こちらは、1パックを水750mlに入れて冷蔵庫で8~12時間ほど置いておくと出来上がります。1パックの仕上がり量はおよそ600ml、3~4人前です。